断捨離検定とトレーナーについて

整理整頓する女性

断捨離検定とは何か?

断捨離を人に教える際に使える検定はいくつかありますが、その中に「断捨離検定」があります。断捨離検定とは、断捨離の基本的な考え方や実践方法を学ぶための資格です。

いくつか級が分かれていますが、断捨離検定1級はトレーナー講習を受講するための受講資格という位置づけとなっています。断捨離トレーナーを目指す人にとっては、そのための通過点といえるでしょう。とはいえ、トレーナーにならなくても、断捨離の理解度がプロレベルであるという実感を得られると思います。

私はトレーナーとしての活動をする気はそもそもありませんでしたが、断捨離検定を取得したことで、限られたスペースで満足して生きるスキルを持っているという自信につながった要素の一つだと感じています。断捨離検定は誰でも受験できるので、興味がある方は断捨離の公式サイトを確認してみてください。

断捨離トレーナーになったほうがいい?

私は、断捨離トレーナーになることが必ずしも必要ではないと考えています。

断捨離に熱を入れられるほどモノのないシンプルな空間を好む私の感性は、たしかに、周囲からは好意的に受け入れられます。しかし、それは相手が私の感性に共感しているという意味ではないのです。

「部屋が散らかってて嫌だなあ」という話を聞かされているとしましょう。ミニマリズムに染まると忘れがちですが、それは単に「自分が過ごしやすい部屋にしたいんだよなあ」以上の意味を持たないわけです。全てのモノの住所を決めて完璧に整理整頓したいとか、モノを減らしたいとか、そういうモチベーションではありません。

私としては、家族や友人からアドバイスを求められたときには応じたいと考えていますが、私が断捨離にハマっていると知っている人たちは「最近の部屋はどんな感じ?」「直近で捨てたものは何?」「この収納ボックスどこで売ってるの?」という雑談を振る程度で、前のめりでアドバイスを求めてくるような人はいません。そういうことです。住まいやモノに対する考え方は人それぞれで、他人が口出しをして良いのは、住人が心から私を信じてくれて、かつ断捨離による人生観の変更を望むときだけなのです。そして、これらが同時に揃う機会はほぼありません。

自分にとって本当に必要なものか判断すること

私の友人は片付けが苦手で、机の上はいつもうず高くモノが積もっているのですが、それでもどこに何があるのかほぼ把握しています。たとえ探しものが見つからなくても「じゃあこれで代用しよう」と切り替える創造性はとうてい真似できません。これはこれで最適化されているんですね。

断捨離とは、自分自身にとって必要なものを取り入れ、不必要なものを手放すことで、自分自身にとって心地よい環境を作ること。それだけでなく、自分自身を大切にする手法の一つです。

断捨離トレーナーになることが自分自身にとって必要かどうかは、個人の価値観や状況によって異なるでしょう。断捨離を行うことで自分自身の成長や、他の人々の成長に貢献したいと思うのであれば、断捨離トレーナーになることは選択肢の1つとなるかもしれません。