ブランド物を手放すことは、決して気分のいいものではありません。ブランド物に限らないかも知れませんが、高価なものであったり、思い入れのあるアイテムであったりする場合、多くの方にとっては手放すことが難しい決断になるでしょう。
とはいえ、私自身が思い切って手放してみたときには、創造していたよりも心が軽くなったことを実感しました。今回は、その時に感じたことをまとめてみたいと思います。

なぜブランド物を手放すといいの?

ブランド物は、他のモノに比べると高価な分、所有欲を刺激しやすいアイテムです。しかし、モノの所有が必ずしも幸福をもたらしてくれるとは限りません。私自身は、所有する時計やバッグに縛られ、高価なものを外に持ち出すことをかえってストレスに感じていました。ブランド物を手放すことで、モノに縛られることが少なくなる可能性があります。手放すことは、所有するストレスからの開放という側面もあるのです。

また、以前の私は、高価なアイテムを持つことで自分の価値を主張しようとしたことがありました。そういう自己表現に慣れてしまっていた自分を振り返ると、自己肯定感を周囲からの評価に依存しやすいのではないかな、と今では思っています。

また、ブランド物は流行に左右されやすいデザインを採用することがあるので、流行が過ぎ去った後には、ブランド物の価値が大きく下がることもあります。買い替える頻度が増え、経済的な負担を強いられることもあるということです。

つまり、ブランド物は高価ではありますが、所有欲がすぐに下がる可能性もあるアイテム。ブランドの理念やデザインが心から好き!という場合を除いて、必要以上にブランド物を所有するメリットは薄いかもしれません。

無理に手放そうとせず、モノと向き合おう

しかし、ブランド物をいきなり手放すことは、感情的にも難しいことです。まずは、自分にとって必要なアイテムとそうでないアイテムを見極めることが重要です。長く使っていないもの、今後も使わないものは、手放すかどうか検討するところから初めてみるのもいいでしょう。必要のないものは譲る、売る、寄付するなど、別の形で再利用につなげることもできます。

ブランド物だからといって、必ず手放さなければならないわけではありません。必要なのは、ブランド物との向き合い方です。必要に応じて、継続的に使用するという選択肢も残しておくべきでしょう。私は今でも好きなブランドがあり、ブランド物を所有することによる利点もあると確信しています。一方で、デメリットもあることを忘れてはならないと思います。モノを買うことに意識的になり、消費するのではなく大切に使うという心構えが大切です。