今でこそ断捨離ができるようになりましたが、当初は大量のモノに囲まれてどこから始めたらいいのか分からず、苦労しました。そんな私が断捨離をする上で感じたことをシェアします。断捨離をするにあたって、私が意識したポイントは以下の3つでした。

「本当に必要なモノ」かどうかを見極めること

まず、私は自分が持っているモノを全て出して、一つひとつと向き合い、本当に必要かどうかを確認していきました。その中で、今まで使っていなかったモノ・機能がかぶっているモノなどがありました。

今まで一度も使っていないモノ、使い道が思いつかないモノ、使う頻度が低いモノは、捨てることにしました。今後も使う予定がなく、買い直しがしやすい場合には捨てて、今はもう手に入らないモノは熟考するためにより分けておきました。趣味性の高いモノは手に入りにくくなっていることがあるので、手放すことに慎重になったほうが良いでしょう。

同じような機能や目的を持つモノが複数ある場合は、一つにまとめることにしました。ペンや鉛筆などの文房具類は、少しずつ減らしていき、使い勝手の良いモノを厳選することにしています。

捨てるモノには勇気が必要でしたが、断捨離後はスッキリした気持ちで、身軽になったような気持ちでした。使っていないモノや不要なモノが家に溜まっていることがストレスになっていたことにも気づきました。

思い出をモノで保管するべきか見極めること

「思い出が詰まったモノだから捨てられない」という経験は誰にでもあるかもしれませんが、それでも不要なモノは捨てる勇気が必要です。私自身も、思い出があるという理由だけでモノを溜め込んでしまっていました。

断捨離をする際、思い出のあるモノを捨てるのはかなり勇気のいる行動でした。しかし、思い出のためだけにモノを保管しておいても、それがただホコリをかぶっているだけであることは分かっていました。それが将来的に必要になるかどうか、モノとして必要かどうかについてよく考え、モノとして手元におく必要がなければ手放すことにしました。

思い出を引き出すだけモノであれば、実物を保管しなくてもいいのです。思い出のモノを手放すのは痛みを伴いましたが、手放したことで、未来に向けて新しいことを始めるきっかけにもできたような気がします。つまり、本当に大切な思い出は、そのモノを手元に置かなくても心に残るのです。もし、記憶だけでは頼りないというのであれば、写真に収めておいてもいいでしょう。思い出のモノを捨てるという行為は、その思い出を否定するという意味ではなく、モノはあくまでも思い出を引き出す手段にすぎず、実物を手元に置くだけが思い出を引き出す手段ではないということを再確認できました。思い出は、モノではなく心に刻まれているのです。

断捨離を通して、改めて思い出の1つ1つに思いを馳せること、しかし過去にとらわれすぎず、未来に向けて前進することのバランスを取ることが重要であると感じました。